家や通学路周辺をスズメバチが徘徊して危険を感じている方、簡単な道具で安全に駆除できます。女王が単独で行動する5月6月が好機(後述するように、9-10月以降は危険!)。
春から女王バチが一匹で巣作りを始め、秋には大集落を作る。つくば市の住宅地域でもほとんど毎年のようにスズメバチの巣が見つかる。花や樹木に集まる昆虫を狩る。また、ゴミに含まれるたんぱく質をあさる。えさを探している状況では、追い払えば何ごともなく退散してくれることが多いが、巣に近付くと集団で猛烈な攻撃をしかけてくる。スズメバチの行動範囲は半径数百メートルから2キロまで。全国では、毎年数十人以上の死者が出ている。したがって素人が生半可な防備で成虫に向かうのは極めて危険。
一番効果的な予防策は、 4-6月の女王蜂が単独で巣作りをしている時期に退治してしまうこと。そのために、図のようなトラップが有効です。昨年ハチを見かけた場所の近くにしかけておけば、必ずかかります。1999年の夏に2-3個しかけたところ、 20匹近いオオスズメバチ、キイロスズメバチを捕獲し、トラップの底は、まるでスズメバチのつくだ煮状態でした。「すずめばちほいほい」とでも呼びましょうか。
スズメバチが大発生するのは、9-10月です。春の一匹のジョオウバチから、徐々に働きバチの数を増やし、全勢力をフル回転させて、次世代の数十匹の女王を育成するのがこの時期だからです。ハチは気がたっています。オオスズメバチがキイロスズメバチ、ミツバチの巣を襲うのもこのころです。これら数を増したハチが学校の教室に飛び込むことがあります。山でキノコ狩りなどしている人を襲います。全国で数十人が命を落とします。これは、クマやサメの被害よりずっと大きいのです。この時期大量発生したオオスズメバチを捕獲しようとしてこのトラップを仕掛けるのはやめた方がよいでしょう。たくさんのオオスズメバチを吸引し、逆効果となりかねません。今年はじっと我慢して、来年の春生まれてくるジョオウバチを一網打尽にしましょう。
その後、誘因液の正確なレシピを教えて欲しいというメールをもらいました。私は、グレープジュース、お酢、お酒、砂糖を、重量比で、10:2:3:2 くらいにしています。最後に量が足らないと水を20%くらい追加したりしています。結構いいかげんです。 乳酸発酵飲料が良い、という説もあります(その他、専門家の意見)。