15 | 赤いのはすべり台の階段. 遠くから見ると,緑のコートがふわっとしているのがわかる. これもやっぱり粉っぽいね. |
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14 | Joseph Stella の Jungle Foliage の模写 | ||
13 | 太陽が二つ見える,幻日という現象 田んぼの草のテキスチャが,紙のざらざらと水彩色鉛筆の粉っぽさでちょうど表現できるかと思ったが,単に荒っぽいだけのような気がする. |
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12 | 朝日峠から見たつくば市と土浦市. 自転車は,チタンフレームのLynskey R260,シマノ105とUltegra 写真から起こす.遠近感が出せた.これはちょっと行けているのではないかと思った. 秘訣は,下絵に写真の非常に薄い印刷を使うこと. 水彩色鉛筆は,完全には溶けないから,粉っぽくなる A4 |
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11 | はがきに水彩色鉛筆. 朝の散歩で見たビニール畑.シルエットで灰色ばっかり. けっこう,遠近感が出たのではないか. ハガキ |
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10 | 2021年 12月 |
つくばワイナリーに駐めたAnchor RL9. 年賀状に何か描こうと思って,筑波山と自転車シリーズを思いつく. 葡萄畑が平板だね. ハガキ |
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9 | 葛城公園の紅葉. 折り重なる葉っぱの奥行きが出せない. ハガキ |
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6, 7 ,8 |
2021年 11月 |
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水彩色鉛筆の色数を増やした. どれもはがき,反射を描いてみる. うまく描けなかった. 建物(大覚寺)を描いてみたが,形がいびつなのと,造作が細かすぎてついて行けない. それに,積もった銀杏の葉っぱは全然だめ. |
5 | 2021年 11月 |
はがき 水面の反射を描いてみたかった. でも,その前に,タワーの形が不正確.デッサンなんてできないからね. |
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4 | 2021年 9月 |
下平塚,成島邸の立派な門 だいたい水彩色鉛筆で,少し学校絵の具もを混ぜた. まじめに描いてみたが,建物は,すぐ歪んでしまう.葉っぱも不自然. だけど,陰影が描けると立体感が出ると感心. A4の学校画用紙 |
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3 | 畑や花の絵をいくつか描いた. ツユクサ.水彩色鉛筆,A4 水彩色鉛筆は混色がしにくい.他の色もそろえたい. |
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2 | 小貝川の福岡堰. A4の画用紙に,学校絵の具で描いてみる. 子供の頃の下手な絵と同じだと思う. 筆で書くのは難しいし苦手だ,水彩色鉛筆が良さそうだと思い込む. 後知恵では,絵の具が濃すぎる.紙の白ではなく,白絵の具を混ぜている.不透明水彩としては正しいのかもしれない.水で薄める方式にしたのがこちら.わずかに改善. |
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1 | 2021年 9月 |
近所の公園に生えていたキノコの写真を見て,水彩色鉛筆ではがきに描く. ごく,初期の作品.ハガキサイズだとすぐ(30-60分?)描ける. 膨大な草の一本一本をどうしようかと思案したが,全部は描けないと思い諦める. |
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65歳になる2021年の6月頃,妻が3歳の孫にはがきを出すので何か書けと言ってきたが,文字や文がわかるわけではないから,絵を描いてあげることにした.テーブルに一輪挿しがあったから,それを色鉛筆で描いてみた.うまくはないが,テーブルの上の花くらいにはわかるだろう.
画材としては,紙が重要らしい.初めは高いと思ったが,専門家には手頃なVifArtを買った.正月に帰ってきた息子が,一緒に絵を描いてくれて,気分がのってきたので,近くの文房具屋に画材を買い出しに行く.安売りのCotmanのF6版スケッチブックと数百円の筆を買った.100均で画板(A3サイズの木の板)とA4の額縁を10枚ほど買った.
今やデジタル世代なので,外に写生に出かけたりはせず,撮ってきた写真をディスプレイに大きく表示して描く.写真があるなら印刷すればいいじゃないかって?そんなことを言ったら,音楽だって自分で演奏したり歌ったりせずに,CDを聞けばいいだろう.遠近感や明暗や反射が描き出せるととても気持が良いのだ.だから,写真を模写するのでも十分に愉しい.
絵には,形と色とテクスチャがある.形は,ほぼ下絵で決まるが,デッサンの心得のない初心者には,形がとれない.しかし,実際は,下絵はデジタルで簡単に作れる.等寸に印刷してなぞればいいの.もっとも,山や木を描くだけなら,写真と同じにする必要もない.だけど,建物や顔は,少しでも形のバランスがくずれると醜くなる.そういうところはデジタルの力を借りる.等寸で印刷するには,A4かA3サイズでないと具合が悪い.ルネサンスの壁画のような巨大な絵は描けそうにないが,それとてプロジェクタで形はとれそうだ.ムンクのように歪んだ絵を描きたくなったらまた考えよう.
2022年元旦には,毎週1枚ずつ描くことを目標に決めた.
子供の頃,絵を描くのは嫌いでした.うまく描けたためしがない.どうすればうまく描けるのか,(習ったのかもしれないが)全くわからなかった.さあ描いてみろと言われるだけで,どうやって描くのか習った記憶がない.
たとえば,色を薄くしたいとき,白を混ぜるのか,水を混ぜるのかもわからなかった.影や反射は全く気にしなかった,というか描ける気がしなかった.当時は影が見えていなかったのだと思う.
なぞっちゃいかん,定規を使っちゃいかんというような変な決まりを押しつけられた.今の基準からすると,画用紙が薄くて,間違えると修正が効かなかった.修正する方法も習わなかった.一発で決めろと?
それでも,上手な人は上手だった.高校では,芸術として美術,書道,音楽が選択だったが,書道を選択した.音楽はまだしも,美術は絶対にいやだった.
職業は,もちろん,絵とは関係ないのだが,1990年以降,プロジェクトの提案や説明をするために,ポンチ絵なるものを求められることが多くなった.さすがに手書きでOHPスライドにはよう描かないが,PCでは,MacDrawとか,kidpixとか,パワポとか (Macには,persuasion というソフトがありました),デジタルで絵が描けるようになってきた.ポンチ絵と言っても円や長方形に文字を並べて線でつなぐようなブロック図ばかりだったが,やがて写真もデジタルになり,パーツとしての素材画も市販されるようになり,さらにインターネットで探せば著作権フリーの絵が見つかることもあり,イメージ図を作ることは簡単になった.これで,絵筆で絵を描くことはもうないのだろうと思ってほっとした.
CGの生成を仕事にしていた時期がある.透視図法,隠面消去,隠線消去,レイトレーシングなどのプログラムを作ったのは,絵作りや描画法の素養になった.特に,レイトレーシングを考えれば,影がどのようにできるかすぐわかるようになる.デジタルになって,写真もたくさん撮れるようになった.いろいろな焦点距離での画角,ピントのずれ,周辺光量減光,収差などの知識は,写真から絵を起こすときには役に立つ.写真では,ポートレイトなど背景をぼかすために焦点深度を浅くとるが,絵には焦点深度の考え方はないというのは面白い.代わりに背景を黒くして見えなくする.
定年を過ぎて,絵を描いてみたいと思うようになったのは,授業とか仕事とかの義務から一切解放されたからかもしれない.画材や技法がいろいろあって,Youtubeでは,きれいな絵をすばやく描く方法を詳しく教えてくれる.これなら,今の小中学校の生徒は,みんなすぐに上手になれるじゃないかとさえ思える.今や,デジタルで下絵を作っても定規で直線を出しても誰にも叱られることはない.絵にしたい写真はたくさんある.影を付けて立体感をだすのが楽しい.遠くをかすませて遠近感を出すのが楽しい.筆の先をドライブラシのように使って葉っぱや草のテクスチャを出すのが楽しい.反射で物の質感が出るのが楽しい.絵から離れてみると,なんだかもっともらしく見えるのがすごく楽しい.
子供の頃は,どうしてこういう楽しみに会えなかったのだろう?
安直すぎるとは思うが,写真を描く練習を勧めている絵の本はたくさんある.Youtubeの先生も,「今日はこの写真を描いてみましょう」ということがよくある.モデルに長時間むずかしいポーズをとってもらうよりは,写真の方がずっと合理的だ.しかし,根底に,それなら写真を印刷すればいいじゃないかという疑問がある.あるいは,写真の模写は練習なのであって,上手になったら構想画に挑戦しますよということかもしれない.
私は,もっぱら写真を描いているが,それは,自分で撮った写真だというのが重要だと思う.写真を撮ったときの幾ばくかの感動を覚えているし,他人の写真を絵にする気にはならない.写真を絵にするときに,いらないものを消したり,大きさを変えたり,好きな変更を加えられる.部分的に見つめて描くので,HDRのように暗いところは明るく,明るいところは暗めにして,ダイナミックレンジが圧縮できる.もちろんその逆も可能である.まあ,こういう修正は,photoshopなどのレタッチソフトでもできるだろう.実際,最近のアニメや漫画の多くはデジタルで制作されているようだ.しかし,やっぱり,写真で目に見えているからそれで満足するのではなく,絵筆を動かして本物らしく,失敗をとりつくろい,錯覚も含めて視覚効果を駆使してもっともらしく見せるのが,手品のようで楽しいのだと思う.
できあがった絵を妻に見せると,「へぇー,写真より絵の方がずっときれい!」と,そんなわけないのに,お世辞を言ってくれるのが嬉しい.
描きたい絵の写真(JPEG) をphotoshop, gimp などに読み込む.輪郭抽出のフィルタを適用する.結果をレベル調整して,薄い線は消す.邪魔な線は,領域を選択して消去する.カラーモードをグレイスケールに変更する.さらにグレイレベルを変更して,薄い線にする.これを描きたいサイズにリサイズし,描きたい紙に印刷する.下絵のできあがり.