自転車のガイドブックには、5000km位で交換すると良いと書かれています。これまでに5回ほど交換しましたが、最低で5000km、長いときは8000kmほど使えます。乗っていて、寿命だと感じることは、まずないだろうと思います。チェーンの手入れをするときに、チェーンをねじってみると、じゃりじゃりしていて、ゴミが詰まっていると感じます。灯油につけ洗いしてもなかなかとれません。それよりも、チェーンが微妙に伸びてくることが問題です。伸び具合は、こんなチェーンゲージでチェックします。0.75%と1%以上の伸びがないかを検査できます。0.75%で用心しだして、1%伸びていることがわかったら即交換します。伸びて放置していると、今度は後輪のスプロケットやチェーンリングのギア板がすり減り始めます。チェーンは、5,000~7,000円ですが、スプロケットやチェーンリングは15,000~30,000円とかしますから、ダメージが拡大してしまいます。
峠上りのようなトルクをかける上り方、また重いギアを踏むことが多い乗り方では、チェーンの伸びが促進されるのだろうと推測します。チェーンの性能でも変わるでしょう。私の場合、同じように使っているつもりですが、シマノの9速は6000km、カンパの11速は、8000kmほどで交換することになしました。1%の伸びというのは、チェーン一本で、0.5コマくらいの伸びです。下の写真は、上が使用済み、下が新品のチェーンです。チェーンの左端をそろえてあります。長さだけでなく、何となく細身になっている感じがします。重さも量ってみればよかった。
Campagnolo-11s チェイン 上が8000km使用後、下が新品 |
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0.75~1%伸びています。 108リンクなので1個分くらい伸びている。 |
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チェーンは、チェーン切りで切ってはずし、新品を同じコマ数になるように切り出します。こちらで長さを計算できます。前後スプロケット間距離は、私の自転車ではいずれも410-420mmでした。プーリーやスプロケット、チェーンホイルにチェーンを通して、端点をつなぎます。そこで、アンプルピンを通して、がっちりつないでしまってもよいのですが、KMCのmissing link のような製品で、つなぎはずしを可能にしておく方法もあります。
このmissing linkは、チェーンのアウターリンクの代わりに使います。穴を通した後、トルクがかかる方向に引っ張られると、がっちりロックされてはずれなくなります。はずすときは、missing linkを強くつまんでずらします。チェーンを洗浄するときなどにはずせて便利です。
ところが、11速用のmissing linkは、そう簡単につけはずしができなくなっています。製品には、not reusableと書かれていて、取り付け、取り外しには、専用の工具が必要となっています。指でつまんではずせるのが便利だったのですが、専用工具がいるのでは、ありがたみが半減です。チェーン切りで切る労力とあまり変わらなくなるからです。2010年頃まではそんなことはなかった。はずれやすくて、事故が続出したのでしょうか?私自身は、missing linkのせいでチェーンがはずれたことはありません。
チェーン2-3本を交換しつつ、一つのmissing link でつないでいたら、さすがに摩耗してきました。金属の厚みを測ったら、新品のHGチェーン9速が1.0㎜だったのに、すり減ったmissing linkは、0.8ミリになっていました。基本、チェーン交換と同時に取り替えた方が良さそうです。
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