自転車を生活に取り入れ,組み立て,サイクリングするようになって20年ほどになる.体はくたびれてきたが,知識は実ってきたのではあるまいか.いろいろなことをやってみたが,さて,何を優先すべきか,リストを作って検討しよう..
これらが,以下に効果的,あるいは無駄なことなのかを検討していく.効果的って何のことか,3つだけは点数をつけることにする.①安全性,②性能(走行効率),③快適性だ.効果があれば,☆が増える.逆効果なら★が増える.安全性には、信頼性とか保守性、維持費なども含む.そのほかの要素は,コメントで示す.このほかの要素としては,バッグ類,スタンド,鍵,ライト,バーテープやグリップなんてのもある.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆☆ |
次項でも述べるが,2005年以降,ロードバイクで前3枚チェーンリングの完成車を見たことがないが,それ以前には存在したし,今でもパーツとしてはある.前が2枚では,ちょうどよいギアの組み合わせで,たすき掛け状態になりがちだが,3枚ならば,中央付近のギアを使える.私が2004年に買った Felt F50 は,前が, 52T, 42T, 30Tの3枚だった.ほとんどのロードシーンで,前はミドルを使う.後ろは9速で,当時としては当たり前の段数だったが,幅を広く取れないので,アウターやインナーを使うことも多い.スプロケットがすり減ったので交換したときに,すり減った量を計ってみたが,4速が一番細くなっていた.5速が真ん中なので,脚力がないから1速分遅い方にシフトしているのかもしれないが,実際は,峠登りでのインナーと4速の組み合わせが長かったのだと思う.峠登りでは,トルクをかけるから,摩耗が激しいのだろう.
前が3枚だと,ミドル中心で変速すれば良いので,たすき掛けに煩わされることがすくなくなる.すると,チェーンがしゃりしゃりとこすれることも少ない.Qファクタが大きくなるが,気になったことはない.
フロントの変速回数は少なくなるので,チェーンが脱落する頻度も下がる.というわけで,快適性にはプラスがある.ただし,ちょっと重くなるだろう.
2010年以降、フロント3枚はMTBだけになってしまった.リア11速が普通になったので、フロント2枚で変速比のレンジは足りてしまう.しかし、平常時はたすき掛けで走っているというのはどうにも気分が悪い.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
前記のとおり、2010年以降、多くのロードバイクのチェーンリングは2枚で,アウターが50T,インナが34-39Tなどである.11速のリアスプロケットは,12-27Tくらいではあるまいか.だけどこのごろ、フロントシングルをぽつぽつ見かける.シングルでは、ナローワイドと呼ぶ、歯の幅が交互に狭い、広いとなっているチェーンリングが必要だが、そのラインアップが増えてきた.私は、フロント変速機のトラブルが多いので、業を煮やしてフロントシングル化を試みた.
これがすこぶるよい.フロントの変速が不要で、リアだけでリニアな変速ができる.インナーからアウターに変速すると同時にリアをロー側に2枚上げるような操作が不要である.フロントギアがインナーなのか、アウターなのか気にする必要もない.何より、チェーンがフロントディレーラとこすれてしゃりしゃり言うことがない.フロント変速でチェーンが脱落することも皆無である.
リアスプロケットは、34-11Tで、トップとローのギア比は3.1もあるが,前ギアで拡大できないので,ギア比は、ちょっと狭くなる.2枚のとき、後ろが12-27T 、前が34-50Tであれば、ローとトップの比は3.3になるから、6-7%狭くなる.しかし、実用上は、全く問題がない.基本的に、ローギア側は、同じギア比が得られる.トップ側は、2枚のときだって、12Tを50Tで回すことなどないのだ.50:13 止まりだとすれば、シングルのギア比とおなじになる.トップとローの幅が狭くなるだけでなく、各速間のギア比の間隔が大きくなる.2枚では、16, 17, 18 と1T差で並んでいたのが、15, 17, 19 などとなるからだ.私の場合、2-3-4速の間が広すぎる気がする.リア12速になれば、この問題も軽減されるだろう.時速20-30kmくらいで普通に走っているとき、中程の5-6-7-8速あたりでチェーンラインが真っ直ぐなのが気持ち良い.
フロントシングルは、次のQ-Ringとも相性が良い.
安全性 | 性能 | 快適性 |
★ | ☆☆ | ☆☆ |
脚力は,体重をかけられる垂直方向で大きく出せるが,前後には力が出せない.クランクの円運動から効率よく仕事量を引き出すために,楕円のチェーンリングを使うのがQ-Ringである.使ってみると,踏み応えが増し,一番下の力が入らない部分は速く抜けてくれる気がする.確かに効果はある.だが,フロントの変速でチェーンが脱落しやすくなるし,変速機の調整が難しくなる.しゃりしゃり言う音を完全に消すのは難しいかもしれない.それに,Q-Ringは,結構高い.
変速機を使わない構成ならば,Q-Ringの欠点は消え失せる.つまり,フロントシングルとの相性が抜群に良い.アウター,インナの2枚を買いそろえる必要もない.フロントシングルで使うなら,安全性の★は消える.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ★★ | ★ |
ディスクブレーキが急速に普及しつつある.それも油圧制御式である.制動力は十分だし,コントロールしやすく,雨にも強い.だから安全性は高まった.しかし,レースなどで転倒すると,高速で回転する金属板でけがをするという説もあるので,安全性は☆にしておく.性能的には,重量増になっている.調整が難しく,私の自転車の前輪ブレーキは,フレームに力をかけるとゆがんでパッドと接触して音鳴りがする.この音鳴りは,調整してもなかなかゼロにできない.音鳴りがするということは,摩擦でロスしていると言うことなので,非常に気になる.周期的な音がするのは,パッドではなく,ディスクが歪んでいる,あるいはディスクを取り付けるホイールが歪んでいることを意味する.乗車姿勢を変えると音が変化するのは,車輪のスポークの伸び縮みによるものだろう.後輪は音がしないが,前輪は気になる.
クイックハブがねじ込み式になって,一刻を争うホイール交換では不利になる.
ブレーキレバーの握りが大きくなってしまったのが,快適性を下げる要因である.掌の中に油圧シリンダーを握りしめていることになる。前方への突き出し量も増えていると思う。パッドの摩耗を気にすることがあまりなくなり、メンテナンス頻度は下がるだろうが,いざオイル交換するとなったら、ワイヤの交換ではすまなくて、オイルを入れてエア抜きしなければならないのだから、ライダーが自分でメンテするのは難しくなった.
レバーの握りで、ブレーキの効きを調整しやすいとする説がある.調整しやすさは、カンパニョーロのリムブレーキの方が上ではないかと思う.また、ブレーキが効きすぎて危険だとする説もある.プラトン走行しているときに落車すると回転するローターで手足を切って危険だとする説もある.安全性が最高に高まるわけでもないということだ.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
1999年に最初のクロスバイクに乗ったころから、2004年までは、CATEYEの簡単なスピードメータを付けていた。距離計や時間が出るだけでもありがたかった。2004年の最初のロードバイクには、シマノ・フライトデッキを付けた。これは、前後のギアの段数が表示され、さらにケイデンスが計測できた。素晴らしいと思った。さらに、Polarを付けて心拍を測ってみたりもした。2012年のGarmin Edge-800 は、それらが全部付いた上に地図が表示でき、ナビゲーションしてくれる。勾配もわかる。garmin のWebサイトで地図にコースを描き、ダウンロードしてスタートすれば、コースに沿ってナビゲーションしてくれる。知らない土地を走れるようになって世界が広がった。ところが、Edge800は、4年くらい使うと不調になった。電池に充電できなくなり、ときどきダウンしたり、記録が消えていることもあった。後継の820とかにしようかと思ったが、やはり評判が悪かった。それで、2018年に、えいやっと、一番高級なEdge-1030 を買った。これでトラブルがなくなったし(ちょっとはある)、ディスプレイは見やすくなったし、電動ギアの段数が出たり、その他いろいろ計測できるようになった。異なるプロフィールの自転車を数台(何台でも?)登録でき,自転車ごとに表示項目を変えたり,総走行距離が計算される.もはや、これなしではサイクリングに出るのは楽しくないし、知らない土地は走れない。
2013年の冬、沖縄を120km走ったとき、Edge-800は重宝した.これがなかったら走る気にもならなかった.ところが、120kmも走ると、電池が消耗する.最後の10kmは、はらはらしどおしで、首里城を見るのを諦めて直帰した.2019年、首里城は焼失したので、あのとき首里城を見ておかなかったのが悔やまれる.Edge-800 は、2010年ころの製品だが、2013年ころには、スマートフォンで自転車をナビゲーションするモバイルアプリケーションができていた.スマートフォンの問題は、ナビゲーションをつけっぱなしにしておくと、電池をひどく消耗することであった.おそらく、4-5時間が限界ではなかったか.それ以前のナビ機能の付いたPDAも同じようなものだった.Edge-800は、10時間以上もったが、それでも十分ではない.Edge-1030は、16時間ということになっていて、確かに非常に電池の持ちが良い.欲を言うなら、スマフォ用のモバイルバッテリーで充電しながら使えるようにすることだ.今は、充電するためにUSBをつなぐと、ナビ機能が停止する.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆☆☆ | ☆ | ☆☆ |
2011年、アルミのロードバイクに飽きてきたので、パナソニックのチタンフレームを注文し、自転車屋さんでカンパニョーロのAthenaを組みつけてもらった。フレームを注文するのも初めて、自転車屋さんにオーダーするのも初めてだった。2011年ころは、すでにカーボンフレームが大絶賛中だったが、あえてチタンにした。アルミやカーボンの太いフレームよりも、クロモリの細いフレームが良いと思っていたが、クロモリはさすがに重いので、ばねのように撓うチタンにしてみたかったのだ。結果は、固いフレームだった。でも、頑丈で、安全性は高いし、乗り心地も悪くはなかった。でも軽くはなかった。特に、パナチタンは、フロントフォークが重い。
2018年、パナチタンは廃して、Lynskey R260を購入。このときは、パーツも取り寄せて、自分でくみ上げた。これは、パナチタンより乗り心地が良いが,やはり堅い。フロントフォークが軽い。銀のボディがむき出しで、アマチュア無線のアンテナを取り付けしやすい。
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
パナチタンをぶつけてしまったので、次は何にしようか迷って、一時は同じくパナソニックのクロモリかとも思ったが、クロモリはシクロクロスを持っているので、流行りのカーボンにした。Anchor RL9 だが、パナチタンと同じくらいの価格だった。やっぱり軽いし、乗り心地が良い。色もきれいだ。その後、電動コンポにした。とても良い自転車なのだが、なぜかあまり乗らない。なぜか無骨なチタン車に惹かれる。いや,普通は,こっちの自転車を好む人が多いのは間違いない.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
2012年ころからシマノDi2が大ヒットしていた。一度電動変速を経験すると、手動には戻れないとか書いてあった。プロのレース用バイクは、すぐに電動になっていった。ネットワークがCANだと知って感心した。でもお高いよね。Lynskeyのチタンバイクを作るとき、電動を入れようかとも思ったが、高いのでやめた。しかし、年をとってだんだん力がなくなっていくのを感じるので、早いこといろいろ試しておこうと思って、カーボンフレーム車のコンポを電動化することにした。
Di2が定番だが、ワイヤレスの方がいいに決まっているので、SRAM Red etap にした。これもお高いよね。でも、やはりワイヤがないのは簡単でよい。問題は、カンパのコンポにSRAMを組み合わせたことだ。SRAMは、10速まではシマノ互換だったらしいが、11速は微妙らしい。カンパと組み合わせたが、やはり合わない。スプロケットの間隔が違う。スプロケをシマノと取り換えることにしたが、そうするとホイールのフリーボディが非互換になる。幸い?ホイルはカンパで、カンパは、シマノ用のフリーボディを売っているので、シマノ互換にできる。カンパ偉いね。シマノのホイルは、カンパ互換にはできない。
電動にしてみれば、確かに、軽く変速するのと、Garminにギアの段数が表示できるようになるのでありがたい。ハンドルの中央を握っていても変速できるのもありがたい。快適性は上がった。性能も上がったが、実は、いまだにフロントギアはカンパのままで、そのせいか、フロントの変速で脱線することがある。それで,フロントをシングルにした.これで完璧だが,フロントの変速がないので,かなり無駄な装備になった.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ | ☆ |
日本で売られているロードバイクのほとんどが、シマノのコンポーネントを付けている。105が多いだろうか。ちょっと高級にしたければUltegraを選べばよい。互換性があるので交換可能。DuraAce は使ったことがない。安くしたければ、Tiagra にするが、ギアの段数が減ったりする。11速にしたければ、105か、Ultegraだろうね。私は、へそ曲がりだから、2011年の最初のチタンバイクでは、カンパニョーロのAthenaでオーダーした。Chorusにしておけばよかったのに、ケチりました。高級コンポは、軽くて、強くて、美しい。カンパは、後輪のラチェットの音がうるさい。変速には力がいる。しかし、ブレーキは非常に使いやすい。シマノは、変速機は軽いが、ブレーキのタッチが悪い。
カンパとシマノは、とにかく互換性がない.シマノのほうが後発だと思うが、ギアの厚さやブレーキの引き代を違えて、互換性のないシリーズにしてしまった.互換できるパーツにすると、訴えられるとでも思ったのだろうか.SRAMは、だいたいシマノと互換性がある.後発メーカーが、市場に食い込もうとしたら、互換性のある製品を出して、部分的にでも新しい製品を使ってもらうようにするだろう.それとも、カンパに対抗して、彼らの市場を全部奪えると思ったのだろうか.それとも、シマノはいったん互換を選んだが、カンパが逃げたのだろうか.とにかく、おかげさまで、我々は、カンパにするか、シマノにするか、選択しなければならない.混ぜては使えないのだ.
結局のところ,私のロードバイクは,2019年から3台を所有するが,1台がCampagnolo,1台がシマノ,1台がSRAM etap ということになった.それぞれ変速法が違うが,10分も走ればなじむ.
安全性 | 性能 | 快適性 |
- | ☆ | ☆ |
自転車雑誌には、完成車を買ったら、まずホイールを交換すべしなどと書いてある。全然違うんだって。残念ながら、私は、そんなに何種類も乗り換えたことはないし、カーボンホイールとか高級ホイールの経験がないので、ほとんどわかりません。
Felt F50 には、シマノのホイールがついていた.同僚に安く譲ってもらったAmerican classic に変えたらとても軽くなった. パナチタンには、Zonda-2way を付け、それが傷んできたので、マヴィック キシリウムエリートに替えた.口述するチューブレスが気に入ったので,その後のLynskeyのチタンバイクは,どれもシマノのチューブレス用のホイールにした.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ ☆ | ☆ | ☆ |
タイヤは、乗り心地や、耐パンク性能や、転がり摩擦が変わる.でも、最近のタイヤはどれも良くなって、ブランドではあまり差がないだろう.ロード用のタイヤはスリックに決まっているし、差が出るのは、チューブレス・クリンチャの違いと、タイヤのサイズ(太さ)ではあるまいか.
パンクし難ければ安全性が高まる.チューブレスはパンクに強いのは間違いない.ちょっと抜けても2-30kmならそのまま走れる.ただし、ほんとにパンクしてしまうと、修理は大変.パッチを当てるわけにはいかず、タイヤを交換するのだが、チューブレスは、タイヤのつけ外しが大変難しいのだ.旅先でやるのはつらい.さらに太めのタイヤはパンクしにくい.23より25が良いだろう.最近は、28とかも使われるようだ.
チューブレスは、チューブとタイヤの間の摩擦がないので、動きがしなやかで乗り心地が良いと言われる.そうかもしれない.タイヤの厚みが増えるので、同じじゃないかとも思う.だって、チューブレスタイヤは、クリンチャタイヤとチューブを加えたくらいの重量がある.チューブレスタイヤは、付け外しが難しいというのが最大の問題.握力の弱い人には付けられないと思う.コツは、ビードをホイールの中央の隙間に落とすことと、石鹸液を塗って滑りやすくすることだが、塗りすぎるとタイヤの中に水分を閉じ込めることになる.密閉しちゃうから、ずっと中に残って、場合によっては內部を侵す.
安全性 | 性能 | 快適性 |
★★ | ☆ | ☆ |
少しでも長距離をより速く走りたいと思っていた頃に購入して2年ほど使っていた.2005年ころは、TTバーが流行っていたように思う.ぶっ通しで走るときは、風の抵抗が減って、速く走れるのは間違いない.ただし、ブレーキに手が届かないので、危ないね.もうずっと使ってない.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ | ☆ ☆ |
私は、峠上りを趣味にしていたので、完成車に付いているスプロケットでは、変速域が足りないと感ずることが多かった.交換法がわからなかったが、工具セットを買ったら付いていた.こんな工具セットは、一つ買っておくと便利だ.あとは、ディレイらと互換性のあるスプロケットを選べばよい.以前のシマノのスプロケのレパートリは狭かったが、最近は、かなり低いローギアが選べるようになった.フロントシングルの影響だろう.2004年のFeltは、前3枚だったので、ローギアは23Tしかなかった.坂をもっと楽に登れるように25Tを買ったが、これはジュニア用だった.パナチタンは、前2枚で11速なので、ローギアは27Tにした.これくらいでちょうどよかったのだが、体力の衰えを感じて(羽目を外して)、29Tを付けたりした.これは純正ではない.29Tとかにすると、長いアームのディレイラを使わないといけないかもしれない.で、どうなのか?まあ、ローが軽くなるのは確かだが、あまり極端なギア比にすると、使用頻度が下がる.一番ローにして、あーこれでおしまいか、もうこれ以上軽くならないのか、と思うくらいのほうが、限られた段数のギアをまんべんなく使える.そもそも、軽くなると言ったって、エネルギー消費は変わらないのだ.インピーダンスマッチングが変わるだけで、仕事量は減らない.ほどほどでいいのじゃないか.
シングルギアでは、11-32Tにしている.ギア比のレンジは、2.9である.フロント2枚、3枚でも、3.4くらいのものだ.2.9で十分だと思う.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ |
サイクリングに出かけるときは、チェーンに油を差す.油をたらして、ウェスで拭くと、真っ黒になる.砂埃でこんなに黒くなるだろうか?エンジンのように燃料を燃やすわけではないから、カーボンが溜まるわけでもないだろう.金属が削れて細かい粉になっているのだろうか?確かに、長距離を乗っていると、チェーンが伸びるし、スプロケットの山が削れてくる.チェーンの伸びを測る小道具を持っている.シマノのチェーンは、5-6000kmで許容範囲を超えた.トルクのかけ方で違うだろう.坂ばかり登っていると早く伸びるのだろう.チェーンの伸びを放っておくと、スプロケットがどんどん摩耗していく.1万キロ位で明らかに変形している.前ギアも減っているのだろうけれど、わかりにくい.
シマノのチェーンは、伸びやすい.カンパは、8000km くらいは持つ.connectix のは、さらに高性能らしい.まあ、チェーンが硬くなるとその分、スプロケットの減りが速くなるなるかもしれないね.他のライダーのチェーンが切れる事件に一度遭遇したが,自分ではチェーンが切れたことはない.ミッシングリンクとか,チェーンを簡単に脱着する器具も使っているが,快調です.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ★ | ☆ ☆ |
長距離ライドでおしりが痛くなるのはしょうがない.特に初心者にとって大問題だが,高齢ライダーにも問題である.おしりが痛くなる原因は,明確である.サドルにどっかと腰を下ろすから,圧力がかかって痛くなる.初心者や高齢者は,脚力や腕力が弱いので,どうしてもおしりに体重がかかるのだ.力をいれてペダリングしていれば,腰が浮くので,おしりが痛くなることはない.まあ,引き足を多用するとやはりおしりに力がかかってしまうけどね.
高級なサドルは,固いというより,細いので,面積が小さく,従って圧力が高くなっておしりが痛くなる.補足するのは,大腿の上下運動でこすれないようにするためだ.幅広い,おしりに優しそうなサドルは,大腿の内側がこすれたり,引っかかって,ペダリングしにくい.ふかふかのサドルも考え物である.おしりの沈み込みが大きくなるので,おしりの位置が定まらない.シートポストの高さが常に変わっているような物で,安定しなくなる.そうなると安全性も減点せざるをえない.
そうは言っても,おしりが痛いのでは,サイクリングが楽しくなくなる.ざっと,高いサドルほどおしりが痛いが,あまりに安いサドルもやはり痛いと覚えておけば良い.穴あきかどうかは関係ないと思う.あと,前後に長いサドルは,それなりに役に立つと思う.
安全性 | 性能 | 快適性 |
★ | ☆ ☆ |
最初のクロスバイク,CS3400のシートポストはスプリング付きだった.この自転車では遠出はしなかったが,やはり乗り心地良かったと思う.その後,スプリング入りのシートポストを2本使った.重くなるが,それなりに効果はある.ストロークは4センチしかないので,どっかと腰を下ろすと,ボトムしてしまう.それに,腰の上下位置がふらつくので,性能的にはどうかと思うが,逆に,おしりが上下数センチにわたって適切にサポートされるので,安定したペダリングができるような気もする.ちょっとお気に入りです.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ | ☆ ☆ |
慣れてしまえば必需品になる.やはり,MTB用の重たいSPDペダルよりも,SPD-SLがよい.私は,TimeのiClic を使っている.自転車屋さんに勧められてTimeを使い続けているが,正直,シマノのSPD-SLでよいのではないかと思う.Timeは,踏み込みがいいかげんだと,中途半端な位置にはまってしまう.その分,足首の動きにゆとりが出るのがメリットらしい.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ | ☆ ☆ |
自転車ウェアは独特である.パンツの中に,腰当てというか,パッドが入っているので,異様な形になるのではないか.ジャージは,背中が長い.しかし,機能的に作られている.そんなことより,風の抵抗を減らして速く走るには,体にピタッとフィットするウェアでなければならない.だぶだぶで着るのは良くない.サイクリングウェアは,結構高価だったが,最近は,Amazonで中国製が安く買える.デザインは著作権違反のようだし,作りも粗雑な物が多いので要注意.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆☆ | ☆ |
ヘルメットも必需品.古くなると強度が低下するので,3-5年で買い換えるべきらしい.それで数年に1個買うのだが,前のを捨てるかというともったいない気がして捨てられず,「誰かと一緒に乗るときに使えるだろう」てな具合で残してある.もう10年以上前のもあるな.古いのは,内側のライナーが縮んで,だぶだぶになっていくような気がする.中国のメーカ製で,紫外線よけのバイザーが磁石で取り付けられ,後頭部にLEDで赤いライトが点滅する安いヘルメットがある.バイザーには黄色い薄い色も選べる.使い勝手は大変によい.しかし,各国製のヘルメットをバットで殴ったら,中国製だけ木っ端みじんに壊れたという動画を見たことがある.CEの認証は取っているようだが,心配だね.認証マークを偽造して貼り付けている例もあるらしい.欧米製は横幅が狭いので要注意.
安全性 | 性能 | 快適性 |
☆ | ☆ |
ビンディングペダルを付ければ,シューズも買わなければならない.ランニングをしていた頃,毎年2足くらい買っていたが,自転車用は数年に1度で良い.足を固定するので,ランニングシューズのように衝撃吸収性や柔軟性が要求されるわけではない.それにしては高いね.ダイヤルでひもの締め付けを調整するタイプが一番良いし,一番高価だ.溝の入ったベルトをカチカチと締め上げるタイプも,まあ使いやすいが,ちょっと重そうだ.ベルクロはだんだん緩んでくる.それよりはオーソドックスなひもがいいかもしれないが,結ぶのが面倒だ.ひもとベルクロを一緒に使うタイプもある.靴のサイズが,フランス式なのか,43,44など30-50くらいの数値である.1単位が7㎜に相当するらしく,荒っぽいので0.5刻みにしたりする.そんなことしないで,普通の靴と同じ5㎜刻みにすればいいのにね.普通タイプとワイドタイプがある.外国製は,細いので要注意.
安全性,性能,快適性に最も効果があるのは,まずGarmin-1030 である.スマートフォンにRuntasticでもナビゲーションできるかもしれないが、私は両方使ってみてRuntasticは使わなくなった.
次に効用が高いのは、フロントシングルではあるまいか.ギア比の選択肢が減るが、フロントディレーラの調整不要でトラブルがなくなるだけでもありがたい.ディレイラがいらなくなるのだから、軽くなるし、コストも下がる.フロントディレイらも電動は高いからね.
フレーム素材は,カーボンとチタンと両方必要.電動変速も有効だが,そこまでコストをかけるべきか迷う.Q-Ringはいいと思う.ディスクブレーキも評判になっているが,剛性を上げるために材料を多く使い,重くなる.カンパのリムブレーキが使えるならそれで十分だ.
シューズとかウェアとかヘルメットとかペダルは、なしではすまないが、ものによる差は少ないと思う.