ロードレーサーでかっ飛ばす
筑波山麓スタンプラリー (6)

つくば道、旧筑波山郵便局

つくば道は、日本の道100選に選ばれるくらいの名道?なのだが、知らない人にはわからづらい。県道の歩道橋から入ると、すぐに猛烈な斜度の坂が始まり、その先には石の階段が連なる。転げ落ちてしまいそうだ。その石段を30段ほど下ると、筑波山郵便局(旧)がある。白い板壁に、赤い縁取りの窓や扉で、窓枠は〒マークになっているなど、かわいらしい建物。郵便局らしく、記念切手を販売していました。昔の特定郵便局なのでしょうか?郵政省の持ち物ではなく、旧局長さんの私邸なのだそうです。

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転げ落ちそうな石段。すぐの左側が旧郵便局。奥に見える赤い傘は何でしょうか?後から行ってみましょう。

郵便局の入り口で、イベントや施設の紹介をして下さるおねえさんとお話ができました。スタンプラリーで回っているというと喜んでくれました。パンフレットのジオラマは、彼女が作られたのだそうです!記念切手も企画中とか。中では、壁にフレスコ画の制作が進んでいるほか、草木染めなどの体験もできるようです。すばらしい。

石段を下りきったところに、赤い傘が見えて気になったので、行ってみました。とは言え、自転車では石段はいけません。この石段が、つくば道の本道らしく、急坂ながら自動車で行ける方の道は、昭和になって整備したらしいのです。とにかく、上から本道と分かれて300メートルほど昭和道を下ると、また本道と合流する場所に出ます。そこからとんでもない急坂を必死で漕いで本道を上り返すと、茶屋の前に出ました。赤い傘は、茶屋だったのでした。
まんじゅうと抹茶で200円だと書いてあるので、一席お願いしました(こりゃ安い!)。本格的な抹茶ですよ。このまんじゅうは、福来(ふくれ)みかんという、この辺りで獲れる小さなみかんが織りこんだ、福来まんじゅうといいます。みかんの香りがして、粒あんで、なかなか美味でした。
庭には、なぜか、おまわりさんの原付バイクが駐めてある。住人と出てきて、「いのししが、庭の岩を掘り返した」、などとぶっそうなことを言っておられる。つくば道をいのししが闊歩して(走り回って?)いることもよくあるとか。どこに住んでいるのですか、と聞くと、裏の竹藪らしいとのこと。いやぁ、家の前の道や庭にいのししが現れるってのは、すごいところですね。そういえば、麓の新治村の畑仕事をしていた農夫が、いのししに刺されたという話がありましたね。後ほど、いのししの存在を表す徴を目にすることになります。

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