家を建てる
1年間のエネルギーコスト

2007年9月 Penguin!!

新居の電気代

2006年8月終わりから新居に住み始めて1年が過ぎ、電気代の記録がそろいました。新居は、床面積156㎡、エコキュートでの給湯、調理はIH、ヒートポンプによる床暖、エアコンは2台、という構成のオール電化住宅です。ガスや灯油は一切使いません。家族は、10-4月は以前と同じ5人ですが、4月から一人が大学生として外に出ました。

電力契約は、電化上手で、時間帯で単価が変わります。朝晩:21.31円、昼(夏期):31.55円、昼(夏以外): 26.46円、夜間:7.35円 です。100Aの契約で、基本料は毎月2100円ほどですが、燃料代の調整が追加(KWhあたり0.5-0.8円、月に1000-1500円)され、5%のオール電化の割引があります。ちょうど消費税が相殺されるくらいです。月ごとの電気料金、朝昼晩の電力消費量を下に示します。検針期間が25から33日くらいまで変化するので、30.4日に平均化して示しています。年間の合計は、191,585円(税込み)です。

年月 電気料金 一月を30.4日
に換算
昼間KWh 朝晩KWh 夜間KWh 合計KWh
2006年10月 12,331 12,092
2006年11月 12,427 12,186 126 262 292 680
2006年12月 17,096 16,765 152 292 764 1,208
2007年1月 21,728 20,642 181 340 1,103 1,624
2007年2月 20,132 19,742 159 300 1,076 1,535
2007年3月 16,107 19,586 137 240 780 1,157
2007年4月 16,281 15,966 166 267 650 1,083
2007年5月 13,470 12,797 142 254 387 783
2007年6月 13,208 12,952 161 257 277 695
2007年7月 12,840 13,011 159 234 239 623
2007年8月 17,648 17,883 207 352 286 845
2007年9月 18,317 17,401 218 375 265 858
1年計 191,585 11,091
2007年10月 14,159 157 267 229 653
2007年11月 12,330 128 230 312 670
2007年12月 16,432 145 260 783 1,188
2008年1月 20,098 187 335 1,214 1,736
2008年2月 21,400 140 282 1,164 1,586

5,6,7,10,11の5ヶ月は、エアコンも暖房も使わず、照明、給湯、料理(IH)、パソコン、サーバー、冷蔵庫が主な消費機器で、月額12,000-14,000円くらいです。2007年5,6,7月の方がちょっと多いのは、サーバーを高速版に更新したからと推測します。

この一年、毎朝、電力メーターを読んで記録していました。出張などで記録してないところもあります。通年での電力消費の遷移は以下のようになります。冬季は、暖房のために夜間電力が大きく、夏期は、朝晩の電力消費が増大しています。電力量のピークは、夏の最盛期、8月15日ころですが、期間は短く、トータルで見ると冬の暖房の方がずっとコストがかかっています。

冬季は、夜間電力が40KWhに達しており、夜間の8時間平均すると100Vで50A流れていたことになります。このほとんどが3台のヒートポンプが消費しています。低温時の最大定格1.6+1.25+1.25KW=4.1KW (100V で41A)ですので、このフルパワー以上に働いていたように思われます。要するに暖房能力にゆとりがないということです。強い寒波に襲われると困ったことになるかもしれません。

夏の電力量を拡大してみました。お盆のころは、暑かった。1週間周期で増減しているのは、もちろん、週末は屋内の人口密度が上がり、冷房の運転時間が増え、料理用、パソコン、給湯など、すべてのエネルギーが増えるからです。

東京電力のシェイプアップカルテで表示した、月ごとの電力量です。折れ線は、この電力(10KVA)で契約している家庭の平均使用量です。我が家は、平均を上回った使用をしています。その理由は、オール電化なのとサーバーにあるかもしれません。サーバーは、1日2KWhくらい、月に60KWhくらいだと思いますが、普通の家庭にはないものです。

以前の社宅生活との比較

新居に引っ越す前の鉄筋コンクリート、床面積110㎡の社宅に家族5人が暮らした2004年と2005年のエネルギーコストが以下です。給湯、調理がガス、暖房は、もっぱら灯油ファンヒーターでした。2004年は灯油代がいくらかわかりません。年間で22万円前後かかっていたわけです。

2004年 電気代 ガス 灯油
1 9,513 8,537 18,000?
2 13,487 11,107
3 11,804 10,654
4 10,500 8,295
5 11,039 6,353
6 9,438 6,054
7 7,413 4,714
8 10,639 3,809
9 10,357 3,966
10 10,899 5,058
11 8,476 7,024
12 9,144 7,478
122,709 83,049 18,000?
電気+ガス+灯油 223,000?

2005 電気 ガス 灯油
1 8,789 11,561 18,256
2 12,990 8,688
3 12,834 8,466
4 10,841 7,683
5 10,118 6,949
6 9,040 6,393
7 6,996 4,862
8 8,405 3,990
9 10,085 3,515
10 8,897 4,616
11 10,117 5,943
12 7,869 7,112
合計 116,981 79,778 18,256
電気+ガス+灯油 215,015

これで快適に暮らせたわけではありません。年中高湿度、冬は灯油ファンヒーターを最大4台使っていましたがなかなか暖まらず、ときどき窓を開けて寒い風の導入が必要、夏エアコンが効くのは2室だけ、寝るときと夕食時だけ使用するが深夜に大汗かいて目を覚ますこともしばしば、窓を開ければ網戸があってもいろんな虫が入ってくる。とほほな暮らしでした。新居では、総エネルギーコストは1割以上減少し、快適性は大きく向上しました。床面積が4割増えていますから、面積当たりのエネルギーコストは、4割以上下がっています。

冷暖房とエネルギーのページでは、エネルギーコストを次のように予測しました。

これらに対する実績は以下です。

まとめ

旧社宅 新居
面積(㎡) 110 152
構造 鉄筋コンクリート 木造軸組
冷房 リビングと寝室にエアコン 屋根裏にエアコン2台、全館冷房
暖房 灯油ファンヒーター5台 1階全部、床暖、ヒートポンプ3台
エネルギー 電気、ガス、灯油 オール電化、IH
年間エネルギーコスト 20万円以上 19万円前後
面積当たり年間エネコスト 2,000円 1,200円
湿度 80-90% 30-60%
快適度 ×雨漏り有り